
どこの国の習慣だか知らないけど、
西欧圏(たぶん英語圏)で
男性の名前の場合、
お父さんの名前に「ジュニア」とか「2世」「3世」とか
くっつけた名前があったような気がします。
ハンガリーにもそういう
「父の名前を息子が受け継ぐ」っていうの、ありますョ

…というか、ハンガリーの場合は、
「ジュニア」とか「2世」とかくっつけなくて、そのまんま

…なんですけど


たとえばハンガリー人の誰か、何処かに
『サボー・サボルチ(Szabó Szabolcs)』という
名前の男性が居るとします。
(サボー・サボルチって、ワタシのサボテン


この、ハンガリーのどこかに居るかもしれない『サボー・サボルチ氏』に
待望の第一子、ちなみに男の子

そうすると、
ジュニア誕生の喜びに満ちたサボー・サボルチ氏は、
生まれてきた我が子(男の子)にも
自分と同じ名前、つまり、『サボー・サボルチ』と
名づけてしまったりするわけですよ。
それでね、
『息子サボルチ』が成長してまた男の子が産まれると、
またその子も『サボー・サボルチ』と
名づけられてしまったりするわけ。
そして、さらに『息子サボルチの子サボルチ』に
男の子が産まれると……
そうです、
さらにその子の名もまた
『サボー・サボルチ』になったりするわけです


実際、自分のお父さん、お祖父さんと
名前が同じだという人に会ったことがあるので、
これはネタではなく、大真面目に本当の話です。
それから、ハンガリー人の場合、
お母さんの名前を
長女が受け継いでいるという例もあるようです。
例)エーヴァ(Éva)さんの娘さんの名前も
エーヴァ(Éva)さん…とか。
ハンガリーの場合、
三世代同居というのはそれほど多くはないかもしれないけれど、
まったく聞かない話ではないし、
子供が独立するまでは
少なくとも同姓同名の人間が2人は同居するわけで…。
単純に郵便とか電話とか、
不便なことの方が多いんじゃないの

…とか思ってしまうのは、
ワタシが伝統の重要性を理解できていないからなんでしょうか?
まぁ、とにかく、
名前が同じってだけでもヤヤコシイと思うのに、
さらにハンガリーには同姓同名が多く、
その同姓同名っていうのは
…というお話でした

こういう書き方↑からして想像がつくと思いますけど、
父息子、母娘が同じ名前などということがありえない
ニッポン育ちのせいか、
親子して同姓同名なんてヤヤコシくないのかしら


…と思わずにはいられません



歌舞伎役者の襲名じゃあるまいし

最初に
「長男が父の名前を受け継ぐ」という習慣を教えてくれた人は、
「自分は次男なので父の名を受け継ぐことが出来なかった」
…と言っていたんですが、
ワタシは内心思っていた。
「そんなもん受け継ぎたかったんかい

だってサ〜、親子同じ名前(しかも同姓同名)なんて、
どうしても違和感があるんですものぉ〜〜〜


