法律で定められているのかどうか…までは
はっきりとは分からないながらも、
ハンガリーでは大切な『名前の日』の習慣

具体的にいくつ名前があるのか知らないけれど、
ハンガリー人ならば、その人の名は
『名前の日』のお名前一覧表の中にある名前のはず

日本では親が独自性を重んじるあまり、
かなり独創性に溢れる名付けをすることがありますけど、
ハンガリーでは『名前の日』にある名前を付けるわけだから、
あまり突飛な名前を創作することはないはずなんですよね

(日本人の名前の場合、漢字でも変化を付けられるから
日本人の名前の数は相当な数に上るでしょうね〜

一年が365日で、
一日当たり複数の名が定められている日が多いとはいえ、
多くても3つかそこら。
1つの名前しか書いてない日もあるから、
おおよそのところ、
ハンガリー人の名前は1000〜1100種類ってところでしょうかね?
男女があるから、男性名500、女性名500とか、そのくらい?
定かではありませんが

日本人の名前のヴァリエーションに比べると、
間違いなく少ないと思われます。
『名前の日』の名前は、カレンダーに書いてあります。
たとえば、今日は2月28日なので、
2月28日の名前は『エレメール(Elemér)』…だそうです。
でも、ワタシ、
いままで『エレメール』って名前の人に会ったことがありません。
直接の知り合いに限らず、テレビとかに出てる人なども含めて
エレメールさん…記憶にありませんヮ

カレンダーを眺めていると、あまり使われていなそうな…
そういう名前もけっこうあるんですよね。
たとえば、『アールモシュ(Álmos)』っていう名前があって、
これはハンガリーの古い時代の伝統ある
立派な名前なんだということなんですが、
コレ、日本語に訳して『眠い』という形容詞と全く綴りも発音も同じ

アールモシュさんが日本語で自己紹介すると、
「私の名前は『眠い』です。」
「ワタクシは『眠い』と申します。」
…けっこう可笑しい

しかし、ワタシ自身はアールモシュさんって人には会ったことがなくて、
やはり『アールモシュ(Álmos)』という名の人は滅多にいないみたい。
…けれど、たまに居るそうですが

(親は子供が自己紹介するときの可笑しさを考えなかったのだろうか?
↑余計なお世話

そういった『ちょっと珍しい名前』も含めての推定1000なので、
実際に多く名づけられている名前は
もっともっともっと少ないです。
名前の流行り廃りもあるみたいだし、
日本と同じに…というか、
日本以上に『人気の名前』というものがあるようです。
そうすると、どういうことになるかというと、
同じ名前の人がゴ〜ロゴロ



フニャ高(←ワタシの勤め先の高校の仮の校名)の職員でも、
2人が同名という名前が5組、
3人以上が同名という名前も2組あるかな?
過去の職員も含めると、もっと多くなるけど…。
数が多いとは言えないワタシの日本語クラスの生徒でも、
今学年は『タマーシュくん』が二人。
過去の生徒まで含めると、
ワタシの限られた生徒の名前でも
複数の『ジョーフィア』、複数の『ダーニエル』、
複数の『ジョルト』、複数の『バラージュ』……と、
同じ名前を持った生徒たちの記憶は
枚挙にいとまがない勢いなのであります。
在ハンガリー歴5年半のワタシの
狭い交際範囲を省みて、
『ヴィクトーリア』って名前の知り合いが6人は思い浮かぶし、
『カタリン』も6人は知り合いに居るな…という感じ


とにかくファーストネームが同じな人が
多いったらないんですよ

自分と同じファーストネームの人同士が
自分と同じファーストネームで呼び合ってる…、
端で見ていて「ヤヤコシイ

本人たちは平気なのかなぁ〜???
自分と同じ名前で呼び合うっていうのは、
たぶんそういう名前の人は
幼少の頃からそうして生きてきているだろうから、
けっこう平気なモノなのかもな…とも思ったりします。
でも思う、
ヤヤコシくないの


