
今回は、
ワタシが喜劇だと信じ込んで観に行ったら、
実は全然喜劇じゃなかった
ハンガリーの国産劇『Jó estét nyár, jóestét szerelem!』が
どんなお話なのか、ご紹介しようと思います。
いかんせん、
本日の画像

寒い冬の日、今から約半年前に観たお芝居で、
かなり記憶が危うくなっているコトと、
そもそもワタシが
正しくストーリーを解釈できていない
可能性が大ですので、ね、
ま、適当に読んでください


では……
『Jó estét nyár, jóestét szerelem!』あらすじ
舞台はブダペスト。主人公はヴィクトールという名の青年。
ヴィクトールはパリッとしたスーツに身を包み、アタッシュ・ケースを持った、いかにも成功しているヤング・エグゼクティヴ…といった風貌。英語が堪能で、ハンガリー語も少し話すことができる。
知り合った女性に、「自分はギリシア人の外交官で、両親はアメリカのワシントンにいて、自分も近日中にワシントンへ行く予定だ…」と言う。エリート外交官のヴィクトールに、女性はすぐにメロメロになってしまう。
しかしヴィクトールの正体は、エリート外交官はおろか、ギリシア人でもない。実はヴィクトールは平凡なハンガリー人の大工なのである。だから本当はハンガリー語はペラペラだが、英語はそれほどでもないのだ。
大工のヴィクトールは、身分を偽って女性に近づく。カフェで気前よくおごり、ウェイターにはたっぷりとチップをはずむ。女性はヴィクトールに夢中になるが、彼はすぐにワシントンへと旅立つ(…というのは嘘で、本当は本来の大工の生活にもどるだけ)ため、二人の逢瀬は長くは続かない…。
ヴィクトールは、このように女性をナンパしては数日間だけ付き合って別れ、再び元の大工としての日常に戻る…というパターンを、何度も何度も繰り返している。デートの費用はいつもヴィクトールが持ち、女性から金をだまし取ったりするわけではない。
数多くの女性とつかの間の逢瀬を楽しむだけで深入りすることがなかったヴィクトールだったが、ついに一人の女性に本気になってしまい、彼女に身分を偽っているのが辛くなってしまう。物語の最後、ヴィクトールは彼女に告白する。
「外交官だって言ったのは嘘なんだ。オレ、本当は大工なんだ。」
しかし、彼女はヴィクトールの嘘をなじり、「警察に言ってやる」と騒ぎ立てる。思い余ったヴィクトールは彼女を殺してしまった。
……で、お芝居は終わるんです。
そういう結末なの。
喜劇なんかじゃありゃしなかったんです。
ワタシは
『Jó estét nyár, jóestét szerelem!』を、
楽しく面白おかしい喜劇だと信じて、
「いつになったらコメディらしくなるのかな〜?」
…と思って観ていたので、
最後、ヴィクトールが彼女を
無残にぶち殺して終わるという結末に
度肝を抜かれてしまいました…


(つづきます)
一応は『予習』を試みて臨んだ初観劇で、
主人公が外交官と嘘をついて女性に近づく…というところまでは
予習したとおりでしたが、
「歌と踊りがいっぱいのミュージカル」…っていうのは、
一体何だったのか…


たしかに「歌」もあったけど、
『Jó estét nyár, jóestét szerelem!』は
ミュージカルとは言わないな、ワタシは…

